R AnalyticFlow 0.3.0 リリースノート

2008年3月4日


Table of Contents

このバージョンについて
新機能
仕様の変更
問題の修正
動作環境およびインストール
Windowsの場合
Linuxの場合

このバージョンについて

R AnalyticFlow バージョン0.3.0では、Rの新バージョンへの対応を行い、 各種の新機能によってユーザビリティの向上を図りました。 ほか、各種の仕様変更および問題の修正を行いました。変更内容の詳細は以下の通りです。

新機能

R 新バージョンへの対応

R-2.6.2および2.6.1への対応を行いました。 ライブラリパックをインストールすることで、日本語などマルチバイト文字の文字化けを解消することができます。

ファイルエクスプローラ

作業ディレクトリにあるファイルを一覧することができます。 データファイルやRソースコードなどをフローにドラッグ&ドロップすることで対応するノードが作成できます。 関連付けされたプログラムがある場合、ファイルをダブルクリック(または右クリック→開く)して開くこともできます。 .rflowファイルを開くこともでき、複数のフローをまたがった分析がより容易になりました。

関数ツリーの編集機能

関数ツリーを編集することができます。 ツリーに登録した関数はドラッグ&ドロップでノードを作成できるため、よく使う関数を登録しておくと便利です。

グリッド

ノードを数ピクセル単位のグリッド(格子)に合わせてで配置することができます。 整然として見た目にも美しいフローを容易に作成することができます。 グリッドの有無と幅はファイルごとに設定でき、メニューの「設定→フロー設定」から変更することができます。

Linux対応

Linuxへの対応を行いました。2008年2月現在、以下のディストリビューションで動作を確認しております。 本ドキュメントにおけるインストール方法の説明等はこれらのディストリビューションに基づいています。

  • Debian lenny, etch(ただしtesting + Java 5)

  • Fedora 8

  • Ubuntu 7.10

仕様の変更

以下の仕様変更を行いました。

  • マルチユーザー環境での利用に対応しました。プログラムの環境設定はユーザーごとに保存されます。

  • ユーザーごとに標準の作業ディレクトリを設定できるようになりました。

  • .rflowファイルを開いたとき、ファイルのあるフォルダが作業ディレクトリに設定されます。

  • フローの保存形式が変更されました。旧形式(R AnalyticFlow ver.0.2.0以前)のファイルは問題なく開くことができますが、 本バージョンで作成したファイルは過去のバージョンでは正常に表示されません。 お手数をおかけいたしますが、最新版へのアップデートをお願いいたします。

  • コンソールにバッファが実装されました。これによって、長い文字列を表示するときにフリーズする問題が解決されます。 プログラムが進捗をcatで出力する場合など、バッファを無効にしたいときは「メニュー→環境設定」から無効にすることができます。

  • インターフェースの多言語化を行いました。環境設定から日本語または英語を選択することができます。

  • その他、コンソールの入出力など細部のチューニングを行いました。

問題の修正

以下の問題が修正されました。

  • 自由記述ノードに長文のコードが記述されていた場合、途中までしか実行されない問題を修正しました。

  • Ctrl + Rが「実行」ではなく「クリアして実行」になっていた問題を修正しました。

  • 自由記述ノード編集時(およびメインウィンドウ上部でのノード編集時)にCtrl+Zを押すと、コードがクリアされてしまう問題を修正しました。

  • 新規一行ノード作成時、編集ダイアログのキャンセルボタンが正常に機能しない問題を修正しました。

動作環境およびインストール

Windowsの場合

動作環境

Windows用プログラムの動作には以下の環境が必要です。 日本語環境でご利用の際は必ずライブラリパックをご利用ください。

  • OS: Windows(XP SP2推奨)

  • Java Runtime Environment (Version 5以上)

  • R-2.5.0以上

  • 専用ライブラリパックまたはR追加パッケージ(rJava、JavaGD)

ダウンロード

Windows用のプログラムは R AnalyticFlowウェブサイト のダウンロードページからダウンロードできます。以下のファイルがダウンロードできます。

Windowsインストーラ

R AnalyticFlow本体のWindows用インストーラです。

ライブラリパック

R追加パッケージのWindows用インストーラです。 日本語を含むマルチバイト文字に関する問題が解消されます。 日本語環境でお使いの場合は必ずライブラリパックをご利用ください

Javaのインストール

R AnalyticFlowの動作にはJava Runtime Environment (Version 5以上)が必要です。 Javaがシステムにインストールされていない場合、Sun Microsystemsのウェブサイトから 最新のJavaを入手してご利用ください。

Rのインストール

R AnalyticFlowの動作にはR-2.5.0以上が必要です RはCRAN (The Comprehensive R Archive Network) からダウンロードできます。 お近くのミラーをご利用ください。

R追加パッケージのインストール

R AnalyticFlowの動作には以下のR追加パッケージが必要です。

  • rJava

  • JavaGD

これらは後で説明するライブラリパックによって一括インストールが可能です。 対応するライブラリパックがないバージョンのRをお使いの場合は、手動でインストールしてください。 インターネットに接続されていれば、 Rコンソールで以下を実行し、CRANミラーサイトを選択することでインストールできます。

install.packages(c("rJava", "JavaGD"))

Note

ライブラリパックを利用せず手動でパッケージをインストールする場合、日本語を含むマルチバイト文字の利用に際して問題が発生します。 プログラムが異常終了する場合もありますので、日本語環境でお使いの場合は必ずライブラリパックをご利用ください

R AnalyticFlowのインストール

Note

以前のバージョンのR AnalyticFlowがインストールされている場合、事前にアンインストールしてください。

R AnalyticFlow本体のインストーラを起動し、インストーラの指示に従ってシステムにソフトウェアをインストールしてください。

ライブラリパックを利用する場合、続いてライブラリパックのインストーラを起動し、同様にインストールしてください。 このとき、ライブラリパックのインストール先にはR AnalyticFlowのインストールフォルダが選択されていることを確認してください。

Linuxの場合

動作環境

Linux用プログラムの動作には以下の環境が必要です。

  • Java SE Development Kit (Version 6推奨。Java5の場合、ヘルプの検索機能に一部問題があります)

  • R-2.5.0以上

  • R追加パッケージ(rJava、JavaGD、codetools)

2008年2月現在、以下のディストリビューションで動作を確認しております。 本ドキュメントにおけるインストール方法の説明等はこれらのディストリビューションに基づいています。

  • Debian lenny, etch(ただしtesting + Java 5)

  • Fedora 8

  • Ubuntu 7.10

Note

Linuxには数多くのディストリビューションが存在する上、ユーザーごとの利用環境も大きく異なります。 本ドキュメントは参考資料としてご提供しておりますが、記載されている方法で正常に動作しない場合も考えられます。 あらかじめご了承ください。

ダウンロード

R AnalyticFlowウェブサイト のダウンロードページから tar.gz 形式アーカイブをダウンロードしてください。

Javaのインストール

Sun MicrosystemsのJava SE Development Kitをインストールします(Version 6推奨)。 Javaがシステムにインストールされていない場合、Sun Microsystemsのウェブサイトから 最新のJavaを入手してご利用ください。 Linuxへのインストール方法については、Sun Microsystemsの こちらのページが参考になります。

DebianおよびUbuntuの場合

DebianおよびUbuntuの場合、以下のコマンドが利用できます(sources.listの編集が必要な場合があります)。

sudo aptitude install sun-java6-jdk

Rのインストール

システムにRをインストールします。R AnalyticFlowの動作にはR-2.5.0以上が必要です。 RはCRAN (The Comprehensive R Archive Network) からダウンロードできます。 お近くのミラーをご利用ください。

DebianおよびUbuntuの場合

以下のコマンドが利用できます(sources.listの編集が必要な場合があります)。

sudo aptitude install r-base
Fedoraの場合

以下のコマンドが利用できます。

sudo yum install r-base

Rの設定

コンソールから以下を実行します。

sudo R CMD javareconf

正常に設定できない場合、JAVA_HOMEの指定が必要な場合があります。例えば以下のように設定します。

sudo R CMD javareconf JAVA_HOME=/usr/java/default

R追加パッケージのインストール

コンソールから以下を実行し、Rを起動します。

sudo R

R上で以下を実行します。

install.packages(c("rJava", "JavaGD", "codetools"))

R AnalyticFlowの起動

ダウンロードしたtar.gzアーカイブを展開します。

tar xzvf RAnalyticFlow_Linux_0.3.0.tar.gz

展開して作成されたディレクトリ(RAnalyticFlow_0.3.0)で以下のコマンドを実行すると、R AnalyticFlowが起動します。 /usr/local/bin など、パスの通ったディレクトリにシンボリックリンクを作成しておくと便利です。

./rflow &