R AnalyticFlow 1.0.0 リリースノート

2009年12月29日


Table of Contents

このバージョンについて
新機能
仕様の変更
問題の修正
Windows版のインストール
動作環境
ダウンロード
Rのインストール
R AnalyticFlowのインストール
Linux版のインストール
動作環境
ダウンロード
Javaのインストール
Rのインストール
Rの設定
R追加パッケージのインストール
R AnalyticFlowの起動
トラブルシューティング
Mac OS X版のインストール
動作環境
ダウンロード
Javaのインストール
Javaの設定
Rのインストール
R追加パッケージのインストール
R AnalyticFlowの起動

このバージョンについて

R AnalyticFlow バージョン 1.0.0 では、各種の機能追加および問題の修正を行いました。変更内容の詳細は以下の通りです。

新機能

以下の機能追加を行いました。

ボックス

入れ子状に部分フローを格納できるノードです。 ボックスを実行すると、格納されたフローが実行されます。 さらに「特殊ボックス」を用いれば、関数や制御構文(if文など)を定義することもできます。

キャッシュ

実行結果を途中で保存し、上流工程の再計算を省略する機能です。

オブジェクトブラウザ

Rワークスペースのオブジェクトを一覧できるツリー形式のGUIです。 組み込みデータビューワによってデータ内容をクリック操作で確認することができます。

コードエディタ

自由記述ノードで専用のエディタを利用できます。 ハイライト機能やブロック補完によってスクリプトの記述を補助します。

実行前のエラーチェック

コードの文法エラーなどを事前にチェックし、アイコンで通知します。 エラー内容はノード上でのマウスオーバーで表示されます。

各種OSに対応

Mac OS X, Windows Vista/7 に対応しました。

その他の機能追加

R最新版への対応

バージョンR-2.10.1までのRに対応しました。

実行フローの強調表示

ノードのクリック時に、実行される部分フローが強調表示されるようになりました。

選択のみ実行

選択されたノード(または部分フロー)のみを実行することができるようになりました。

クリップボードから挿入

クリップボードにコピーしたRのコードを直接ノードに変換し、フロー上に挿入することができるようになりました。

仕様の変更

以下の仕様変更を行いました。

  • 従来のJavaGDによるグラフィックウィンドウに替わって、Rの標準グラフィックスデバイスを利用するようになりました。

  • (Windowsのみ)Java実行環境およびrJavaパッケージをプログラムに同梱しました。従来のように個別にインストールする必要がなくなりました。

  • 対応するRのバージョンの表記を従来の「2.5.0以上」から「2.5.1以上」に修正しました。

  • R AnalyticFlow形式(.rflow)ファイルの保存時に、保存先のディレクトリに「.raf」という名前のディレクトリが生成されることがあります。このディレクトリはキャッシュファイルの保存などに利用されます。

  • ノードまたは部分フローをコピー&ペーストする際、コピー後に任意の場所をクリックしてから貼り付けを行うとクリックした場所に貼り付けられるようになりました。

  • 新機能の追加に伴い、右クリックメニューを一新しました。

  • 起動時にエラーが起こった場合、エラーの詳細を出力するようになりました。

  • 表示言語の一覧に「システムに合わせる」が追加されました。システムの設定に応じた言語で表示します(ただし日本語または英語のいずれかのみ)。この設定が標準となります。

  • help.search()の結果を表示する際などに利用していたページャーをRに標準で付属するものに変更しました。

  • エッジの消去はノードの右クリックではなく、エッジの右クリックから行う形に変更されました。

  • ノード上でマウスポインタを静止したときのコメントの表示時間を延長しました。

  • その他、各種表示やノードのクリック判定など細部の改善を行いました。

問題の修正

以下の問題が修正されました。

  • マニュアル上の誤植を修正しました。

  • Linux版インターフェースで一部ボタン上の文字が途中で途切れていた問題を修正しました。

  • Mac OS X環境でコマンドのキーバインドが間違っていた問題を修正しました。

  • ファイルエクスプローラからファイルをドラッグ&ドロップした際、正常に動作しない場合があった問題を修正しました(ファイル名が数字で始まる場合や、スペースなどオブジェクト名に利用できない文字が含まれていた場合)。

  • エッジの消去を行った際、メニューの「編集」→「元に戻す」に「ノードの消去」と表示されていた問題を修正しました。

  • ファイルエクスプローラの右クリックメニューから「作業ディレクトリに設定」を削除しました(実際には動作していなかった)。

  • 長いコードを含む一行ノードをクリックした際、コードの表示が途切れていた問題を修正しました(コードをクリックし、カーソルを移動させることで表示されます)。

  • 言語設定が英語のときに、一行ノードの編集ダイアログの一部が正常に表示されない問題を修正しました。

  • 一行ノードの「関数オプション」における挙動を修正しました。

  • 初回起動時に正しいRのインストールディレクトリを指定しなかった場合、インストールディレクトリにR AnalyticFlowのルートが指定されてしまう問題を修正しました。

  • 作業ディレクトリをリモートサーバに設定したとき、ファイルエクスプローラの表示が正常に更新されなかった問題を修正しました。

  • 1行ノードの引数にファイル名を入力する際、ファイル選択ダイアログによる入力が反映されないことがあった問題を修正しました。

  • Rの実行中にノードの操作を行うとプログラムがフリーズする問題を修正しました。R実行中はツールバーのRアイコンが点灯し、フリーズの原因となる操作が禁止されるようになりました。

  • 複数ノードの選択時に「外す」が機能しない場合があった問題を修正しました。

Windows版のインストール

ここでは、Windows環境でのインストールについて説明します。 本ドキュメントの順序に従ってインストールを行ってください。

Note

インストールは管理者権限で行ってください。

動作環境

Windows用プログラムの動作には以下の環境が必要です。

  • OS: Windows(XP SP3推奨。7、Vistaでも動作確認済)

  • R-2.5.1以上(日本語など、マルチバイト文字使用時は2.10.xまで)

ダウンロード

Windows用のインストーラは R AnalyticFlowウェブサイト のダウンロードページからダウンロードできます。

Rのインストール

R AnalyticFlowの動作にはR-2.5.1以上が必要です。RはCRAN (The Comprehensive R Archive Network) からダウンロードできます。 お近くの ミラー をご利用ください。

R AnalyticFlowのインストール

Note

以前のバージョンのR AnalyticFlowがインストールされている場合、事前にアンインストールしてください。

R AnalyticFlowのインストーラを起動し、指示に従ってシステムにソフトウェアをインストールしてください。

インストールが完了すると、デスクトップアイコン が作成されます。アイコンをダブルクリックしてプログラムを実行してください。 正常にインストールされていれば、各種の初期設定を行ったあと2つのウィンドウが表示されます。

エラーが表示される、起動しないなどの場合は、 インストールしたソフトウェアをWindowsコントロールパネルの「プログラムの追加と削除」から いったんアンインストールし、管理者権限を持つユーザであることを確認して上記の手順を順番にお試しください。

Linux版のインストール

ここでは、Linux環境でのインストールについて説明します。 本ドキュメントの順序に従ってインストールを行ってください。

Note

インストールは管理者権限で行ってください。

動作環境

Linux用プログラムの動作には以下の環境が必要です。

  • Java SE Development Kit (Version 6)

  • R-2.5.1以上

  • R追加パッケージ(codetools、rJava)

2009年11月現在、以下のディストリビューションで動作を確認しております。 本ドキュメントにおけるインストール方法の説明等はこれらのディストリビューションに基づいています。

  • Fedora 8

  • Ubuntu 7.10

Note

Linuxには数多くのディストリビューションが存在する上、ユーザーごとの利用環境も大きく異なります。 本ドキュメントは参考資料としてご提供しておりますが、記載されている方法で正常に動作しない場合も考えられます。 あらかじめご了承ください。

ダウンロード

R AnalyticFlowウェブサイト のダウンロードページから tar.gz 形式アーカイブをダウンロードしてください。

Javaのインストール

Sun MicrosystemsのJava SE Development Kitをインストールします(Version 6)。 Javaがシステムにインストールされていない場合、 Sun Microsystemsのウェブサイト から 最新のJavaを入手してご利用ください。 Linuxへのインストール方法については、Sun Microsystemsの こちらのページ が参考になります。

Ubuntu(および他のDebian系)の場合

Ubuntuの場合、以下のコマンドが利用できます(sources.listの編集が必要な場合があります)。

sudo aptitude install sun-java6-jdk

Rのインストール

システムにRをインストールします。R AnalyticFlowの動作にはR-2.5.1以上が必要です。 RはCRAN (The Comprehensive R Archive Network) からダウンロードできます。 お近くの ミラー をご利用ください。

Ubuntu(および他のDebian系)の場合

以下のコマンドが利用できます(sources.listの編集が必要な場合があります)。

sudo aptitude install r-base

Fedoraの場合

以下のコマンドが利用できます。

sudo yum install r-base

Rの設定

コンソールから以下を実行します。

sudo R CMD javareconf

正常に設定できない場合、JAVA_HOMEの指定が必要な場合があります。例えば以下のように設定します。

sudo R CMD javareconf JAVA_HOME=/usr/java/default

R追加パッケージのインストール

コンソールから以下を実行し、Rを起動します。

sudo R

R上で以下を実行します。

install.packages(c("codetools", "rJava"))

R AnalyticFlowの起動

ダウンロードしたtar.gzアーカイブを展開します。

tar xzvf RAnalyticFlow_Linux_1.0.0.tar.gz

展開して作成されたディレクトリ(RAnalyticFlow_1.0.0)で以下のコマンドを実行すると、 R AnalyticFlowが起動します。正常にインストールされていれば、各種の初期設定を行ったあと2つのウィンドウが表示されます。

./rflow &

最後に、パスの通ったディレクトリにシンボリックリンクを作成しておきましょう。 例えば以下のように実行します。

ln -s rflow /usr/local/bin/rflow

トラブルシューティング

Rコンソールが日本語表示にならない

./rflow

の代わりに、使用しているOSに合わせて

./rflow_fedora

などを使用します。それでも解決しない場合は、rflowファイルを編集して

R_SHARE_DIR=/usr/share/R/share
R_INCLUDE_DIR=/usr/share/R/include
R_DOC_DIR=/usr/share/R/doc

を使用しているRのディレクトリに合わせて修正してください。

Rコンソールの日本語が文字化けを起こす

環境変数LANGがja_JP.UTF-8になっていない可能性があります。この場合、以下のコマンドで解決します。

export LANG=ja_JP.UTF-8

Rコンソールの日本語が◻で表示される

JREに日本語のフォントが登録されていない可能性があります。 Debianならば

sudo aptitude install ttf-sazanami-gothic sudo
aptitude install ttf-sazanami-mincho

でsazanamiフォントをインストールすれば解決します。

Fedora8ならば

mkdir /usr/java/default/jre/lib/fonts/fallback
cd /usr/java/default/jre/lib/fonts/fallback
ln -s /etc/X11/fontpath.d/sazanami-fonts-gothic/sazanami-gothic-ttf

とすることでJREがsazanamiフォントを使うようにすることができます。

Mac OS X版のインストール

ここでは、Mac OS X環境でのインストールについて説明します。 本ドキュメントの順序に従ってインストールを行ってください。

Note

インストールは管理者権限で行ってください。

動作環境

Linux用プログラムの動作には以下の環境が必要です。

  • Java SE Runtime Environment Version 6

  • R-2.5.1以上

  • R追加パッケージ(codetools、rJava)

Note

2009年12月現在、Mac OS X 10.5 (Leopard)上でJava SE 6 (64-bit)とR-2.10.1 (R-2.10.1.pkg, Three-way universal binary)を用いて動作確認を行っております。

ダウンロード

R AnalyticFlowウェブサイト のダウンロードページから dmg 形式ファイルをダウンロードしてください。

Javaのインストール

AppleのJava (SE 6)をインストールします。 Javaがシステムにインストールされていない場合、 Appleのウェブサイト から 最新のJavaを入手してご利用ください。

Javaの設定

R AnalyticFlowを利用するには、アプリケーションをJava SE 6で起動する必要があります。 Java Preferencesユーティリティ(「アプリケーション」→「ユーティリティ」以下)を用いて設定を行ってください。

Rのインストール

システムにRをインストールします。R AnalyticFlowの動作にはR-2.5.1以上が必要です。 RはCRAN (The Comprehensive R Archive Network) からダウンロードできます。 お近くの ミラー をご利用ください。

R追加パッケージのインストール

R上で以下を実行します。

install.packages(c("codetools", "rJava"))

R AnalyticFlowの起動

ダウンロードしたdmgファイルをダブルクリックすると、仮想ドライブとしてマウントされます。 仮想ドライブ内のアプリケーションアイコン をアプリケーションフォルダなどにドラッグ&ドロップすればインストールは完了です。

アプリケーションアイコンをダブルクリックしてプログラムを実行してください。 正常にインストールされていれば、各種の初期設定を行ったあと2つのウィンドウが表示されます。